【月刊あったかいご通信令和6年3月号】24年介護報酬改定
遂に点数公表! 訪問介護で基本報酬減算
厚生労働省は1月22日の社会保障審議会介護給付費分科会で、2024年度介護報酬改定における基本報酬の点数、各種加算の点数や算定要件について詳細を告示した。24年度改定においては、訪問介護、定期巡回・随時対応型訪問介護看護、夜間対応型訪問介護の基本報酬が減算となる。これらサービスにおいては処遇改善加算が大きく引き上げられるが、経営への影響は甚大とする反発の声が大きい。
訪問介護の点数は図の通り。定期巡回では、例えば要介護1で5697単位から5446単位に、要介護5で25829単位から24692単位に減算となる。夜間対応型では、定額の「基本夜間対応型訪問介護費」が1025単位から989単位に引き下げられた。
※出典:高齢者住宅新聞
人材不足の深刻度が極めて高い訪問介護の基本報酬が引き下げられた
ことについては、「小規模事業所では閉鎖・廃止が非常に多い中での基本報酬引き下げは遺憾」といった意見が多く挙がった。厚労省の和田幸典課長は「訪問介護の処遇改善加算を最も高く設定した。小規模事業者が同加算を取得できるよう応援した上で、看取りや認知症関連加算、特定事業所加算の充実などと併せて対応する」としている。
訪問介護の基本報酬減算に留まらず、今回の報酬改定は皆様の経営に大きく関わります。正確な情報をいち早く仕入れることが重要です。弊社は介護・福祉施設の開設を建築から運営に当たるまでトータルでサポートさせていただいております。報酬改定についても是非弊社にご相談いただけると幸いです。
※出典:高齢者住宅新聞
※出典:高齢者住宅新聞
1人につき80万円支給! フルタイム正社員ではなくても活用可能なキャリアアップ助成金
今回は、キャリアアップ助成金(正社員化コース)の活用パターンについて、ご紹介します。
キャリアアップ助成金の正社員化コースは、パートタイマー・アルバイト・契約社員・派遣社員といった正社員以外の雇用形態で働く従業員を、正社員へ転換する際に活用できる助成金です。
正社員化は4パターン
活用パターンは4つあります。具体的には、転換後の正社員についての区分として、4種類あります。
①フルタイム正社員
いわゆる通常の正社員です。フルタイム勤務し、勤務地や職種変更、部署異動などもありえます。
②短時間正社員
正社員ではありますが、フルタイム正社員に比べて所定労働時間が短い正社員となります。
③職務限定正社員
職務内容が限定されているフルタイム正社員です。そのため、職種変更はしません。専門職として同じ職種にてキャリアを積み上げていくこととなります。
④勤務地限定正社員
転勤範囲が限定されていたり、転居を伴う転勤がなかったりする正社員のことです。
このように、フルタイム正社員だけでなく、多様な正社員への転換においてもキャリアアップ助成金の対象となります。
支給額は正社員転換をした対象者1名につき、80万円。支給は2回に分けて行われます。正社員転換をしてから6ヵ月経過で半額の40万円、正社員転換をして1年を経過で、残り半額の40万円の申請を行います。
人材活用の仕組みを柔軟にすることで、人材採用がしやすくなり、定着率アップが見込まれます。自社で活用しやすい方法での導入をおススメします。
3月のセミナーのご案内
※出典:高齢者住宅新聞より