【月刊あったかいご通信令和6年6月号】介護業界の助成金・介護現場スタッフのコミュニケーション

支援拡充!活用しやすい! 2024年度 介護業界の助成金

 今月は、2024年度の助成金制度についてご紹介いたします。助成金制度は毎年見直しが行われており、現在、厚生労働省の助成金は約60種類提供されています。

 その中で、今回特に弊社が皆様に活用をおススメしたい助成金が仕事と家庭の両立支援に関する助成金です。

 24年度の助成金の特徴として、仕事と家庭の両立支援に関する助成金が充実していることが挙げられます。具体的には、育児をサポートする助成金が注目されます。従来の支援は、育児休業を取得する従業員に焦点を当てていましたが、24年度からは育児中の従業員も支援するための制度が導入されました。

 また、復活した助成金として注目すべきなのが、人材確保等支援助成金(人事評価改善等助成コース)です。こちらは計画の受付を停止していましたが、24年度となり計画の受付を再開しております。こちらの助成金は、これから人事制度を整備しようとお考えの企業であり、規模が小さい企業ほど使いやすいものとなっています。

 弊社は介護福祉事業者の皆様へ、最新の助成金情報など知って得するお役立ち情報を毎月発信し、介護福祉施設の新規開設を建築から運営に当たるまでトータルサポートさせていただいております。介護福祉施設の新規開業は是非弊社までご相談いただけると幸いです。

※出典:厚生労働省  
 各種助成金・奨励金等の制度

介護現場でのスタッフとのコミュニケーション改善法

 今回は、スタッフへの対応における困難な事例についてご紹介します。最近、介護事業の経営者の方から次のような相談をいただきました。

「非常に勉強熱心で知識・経験も豊富な職員がいますが、人の意見を聞かず、柔軟性がなく、応用が利かない。また、お客様に対する好き嫌いが激しく、それが態度や言葉に現れて困っています。」

 

 まず、この職員は自分の知識や経験に自信を持っているため、他人の意見を聞かない傾向が見られます。しかし、介護の現場では、状況に応じた柔軟な対応が求められます。一人ひとりの生活背景や性格、心身の状態に応じた対応が必要で、理論だけではなく実際に行動して初めて分かることも多いのです。「分かる」ことより「できる」ことの方が価値があることを伝えましょう

 例えば、「あなたの考えは理解しましたが、チームの他の意見も取り入れてみましょう」といった形で、職員の意見を尊重しつつ、チーム全体で最善の方法を考えるよう促しましょう。

 次に、お客様に対する好き嫌いが態度に現れる職員についてです。このような行為は、高齢者虐待防止法に触れる可能性があります。具体的な対応としては「お客様への不満や陰口は止めて下さい。他のスタッフまで偏った見方をしてしまいます」といった注意が必要です。

 また、「最近気づいたこと」として伝えることで、厳しい指摘を避けつつ改善を促すことができます。例えば、「最近、お客様によって態度が違うように感じますが、理由はありますか?」といった形で問いかけるとよいでしょう。このように、職員の気持ちを引き出す表現を使いながら、適切な指導を心がけることが重要です。また、迅速な対応も忘れずに行いましょう。

 今回は少し難のあるスタッフへの接した方として効果的なコミュニケーションをご紹介しました。是非ご参考にしていただけると幸いです。  

 弊社は介護福祉施設の新規開設を建築だけでなく運営まで、トータルでサポートさせていただいております。介護・福祉事業の人材採用・育成・定着や補助金活用についても是非弊社までご相談いただけると幸いです。